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水虫が治りづらい理由と治療法

      2017/01/10

水虫が治りづらい理由と治療法

我が国では5人に1人が水虫であることがわかっていて、とてもありふれた病気です。ドラッグストアには水虫薬がたくさん売られているにもかかわらず、いろいろな薬を使ってみても治らずに困っている人がとても多いのが現実です。水虫は菌の感染で起きるのだから菌を殺す薬をぬれば治るはずと思いがちですが、現実はそんなに単純ではないのです。まず初めに、水虫ではないのに自分は水虫だと勘違いして塗り薬を使い続けている人も実はめずらしくありません。次に、実際に水虫だけど薬を塗っても治りが悪いことの一番多い理由は、正しい塗り方が十分理解されていないことです。さらに複雑なのは、水虫菌は存在するけれど水虫の薬を塗ることでかえってこじれて症状が悪化するということが実は少なくないのです。薬を塗れば塗るほど悪くなるという、一見不可思議な現象が起こることもあるので、正しい診断と適切な治療のために水虫こそ専門医のノウハウが必要なのです。生身の体にはいろいろなことが起こるので、水虫菌が感染した皮膚には湿疹や細菌感染のなど他の皮膚病が併発することも多いのです。これらの状況を把握して、併発した皮膚病からの影響や、薬が皮膚に及ぼす影響を考えながら治療する必要があるのです。医師が水虫を正しく治療するためには、顕微鏡で水虫菌を判断できることが最低限必要ですが、さらに重要なのは、足に起こる可能性のある水虫以外の皮膚病を熟知していることなのです。 水虫を治すために、お酌につけたり温泉に行くなどの民間療法はどれも全く効果はありません。多忙で病院に行く時間がないので市販の薬ですませるのが良いと思っている人や、病院に行くよりも市販の薬を買ったほうが経済的だと誤解している人にも、是非本ブログを読んでいただきたいのです。また、一般の患者さんは市販の水虫薬の問題点を知らないため、薬の宣伝を信じて落とし穴にはまってしまうことも多いのです。病院を受診して正しく診断して適切な治療を受けることが治療の一番の近道で、結局は経済的にも負担が少ないことに気づいてほしいのです。

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敵を知る!水虫とは?

水虫との戦いに勝つためには、当然相手を知らなくてはなりません。このブログでは一般の患者さんが知っておくべきことを解説します。医療や介護の関係
者は、皮膚科学か真菌学の医学書を読んでさらに勉強してください。

1)原因
水虫菌はカビの仲間で、ウイルスや一般の細菌に比較するとかなり大きい病原体です。顕微鏡を使えば低い倍率でも簡単に観察できます。カビの仲間の菌の中で自辨菌という菌が皮膚の表面に感染することがいわゆる水虫の原因です。皮膚の一番外側にある角層といわれる部分にだけ寄生するので、特殊な場合を除いて体内に入り込むことはないのですが、塗り薬で治療する場合は根気よく継続することが必要です。白癬菌にはいくつもの種類がありますが、いわゆる足の水虫はたったの2種類の菌が原因菌の大部分を占めています。

 

 

 

2)水虫の分類
水虫菌はいろいろな所に感染しますが、足の皮膚に感染するものが狭い意味での「水虫」で、医学用語では足白癬と言います。手に感染すると手白癬、頭に感染すると頭部白癬(俗名しらくも)、体なら体部白癬(俗名ぜにたむし、股だと股部白癬(俗名いんきんたむし、爪だと爪白癬と言うように感染した部位で区別します。足の水虫は症状の現れ方によって、足のゆびの股の皮膚がむけたり赤くなったりする趾間型、土踏まずや足の外側の皮膚に小さな水底が生じる小水底型、足の裏の皮膚が固くなりざらざらする角質増殖型と3種類に分類されますが、これらは混在することもあります。

水虫(足白癬)のタイプ

・趾間型
・小水疱型
・角質増殖型(角化型)

 

 

 

 

3)症状
一般的には水虫は痒くて困ると思われていますが、実際は全く痒みがないものも多いのです。分類で述べたように足のゆびの股の皮膚が赤くなったり、足の裏や足の外側に小さな水松ができるタイプは痒みが強いものも多いのですが、かかとを含めて広範囲に足の裏の皮膚が固くなるタイプは痒みの全くないことも多いのです。爪に水虫菌が入ると爪白癬といい、白く濁ったり分厚くなったりします。菌の入る部位が爪の先端だったり表面だったり全体的であることもあり、進行すると爪がポロポロ崩れたりします。ただし、爪の変形や変色があればすべてが爪水虫と決まったわけではありません。

3)治療法
病院で処方する水虫の薬は外用薬(塗り薬)以外に内服薬(飲み薬)もありますが、一般的には足の水虫は外用薬で治療することが多いのです。ただし、皮膚の症状の現れ方や皮膚の状況に応じて適切な剤形、すなわち軟膏タイプ、クリームタイプ、液状タイプなどを選択して使います。最も多く使われているのは塗りやすいクリームタイプですが、皮膚の弱っている部分には軟膏タイプのほうが刺激は少ないと考えられます。液状タイプは爪や角質への浸透が良いのですが、基剤の関係で刺激になることもあります。かかとの皮膚などが明らかに固く肥厚している場合や、爪または頭の皮膚に感染している場合は内服薬を用いなければ治りにくいのです。よくある初歩的な治療の間違いは、湿疹の痒みに使うステロイドという成分の外用薬を使っていると、一時的に痒みが少なくなりますがステロイドは水虫菌を増殖させる効果があるので、水虫の範囲がどんどん拡大してしまいます。

4)予防法
まず、水虫菌は自然界にいくらでも存在するカビの菌であり、たまたま人間の皮膚に住み着く性質をもっているのです。たとえばお風呂屋さん、スイミングスクール、スポーツジムのじめじめしたマットには必ず水虫菌が落ちていると思ってください。その上を歩いたからといってすぐに感染するわけではありません。落ちている菌の一部か足の裏にひっかかり、その後人部分は自然と落ちて足から離れますが、一部の菌が24時間以上足に密着していると皮膚の表面に入り込んでくるのです。すなわちどんなに菌がたくさん落ちている所を歩いても定着するのに24時間はかかるので、1日1回お風呂に入ったときにやさしく普通に洗えば落ちてしまうのです。また、家族の中に水虫の人がいる場合は、お風呂の足ふきマットやスリッパは共用しないほうが良いのです。

いくら薬を塗っても水虫が治らない理由

「薬を塗っているのに一向に水虫が治らない!」という人がよくいます。それには理由があるのです。最も多い理由をまず二つあげました。自分がどちらかにあてはまるかどうかを考えてください。この2項目の問題がなくても、治療がうまくいかないこともあり、それは次章で解説します。

1)そもそも水虫ではない
ある先生が調査したところ、水虫だと思って病院を受診する人の3人に1人は水虫ではないという結果がでたそうです。「足が痒ければ水虫」ではないのです。見た目や症状からは水虫と区別することができない皮膚病もありますので、顕微視検査がとても重要なのです。以下に鑑別すべき皮膚病を列記します。

・接触皮膚炎(かぶれ)
外部からの何らかの刺激によって皮膚に炎症が起きている状態です。かぶれは痒みがあることが多いので、足が痒いから水虫と誤解することが多いのです。かぶれを起こしている皮膚は、水虫薬を塗れば塗るほど悪化することが多いのです。

 

・異汗性湿疹(汗疱)
汗の分泌に伴う湿疹で、いかにも水虫のように皮がむけたり小さな水底ができたりするうえに、痒みが強いこともあるのです。外見と自覚症状から水虫との鑑別は困難で、鑑別するためには顕微鏡検査が必ず必要です。

・足底角化症
文字通り足の裏の皮膚が固い、ざらざら、ひび割れているなどの状態です。体質的にかかとが固く、特に冬場になると割れていわゆる「あかぎれ」のようになる人がありますが、そこに水虫が加わってしまうこともあります。また、水虫のせいで皮膚が固くなってしまう角質増殖型の水虫も鑑別が必要です。

 

・しもやけ
足の循環が悪いために足のゆびが赤〜赤紫色になり、痒みや痛みを伴うこともあります。症状が強くなると皮がむけてびらんになったり、そこに雑菌が入り込むこともあります。

・掌蹠膿疱症
膿をもったブツブツ(膿疱)や皮がカサカサむける症状は一見水虫のように見えることもあり、顕微鏡検査によって鑑別が必要になります。この病気は体の内部からの反応が原因で、足の裏と手のひらに限局して皮膚症状が現れるものです。原因は明確には解明されていませんが、金属アレルギーや体のどこかに炎症があることが関連することがあり、ステロイドという成分の外用薬で改善する病気です。誤って水虫にステロイドを塗ると水虫は悪化するので、確実に鑑別することが必要です。

 

・紅色陰癬
ある種の細菌の作用で足のゆびの股に赤みやカサカサが生じるもので、一見しただけでは水虫と区別は困難です。 このように、一見すると水虫と見分けがつきにくい状態はいろいろあるのです。最も重要なことは患部で本当に水虫菌が活動しているのかどうかなのです。そのために皮膚科医はまず顕微鏡で水虫菌の有無を判断します。どんなに経験を債んだベテラン医師でも、原則として顕微鏡検査は省略してはいけないのです。最近の皮膚科や真菌の学会で話題になるのは、若い医師が顕微鏡検査を省略する傾向があることです。皮膚科医にとって真菌顕微鏡検査は基本中の基本なのです。新人皮膚科医は、体のどの部分でもカサカサした皮膚病があれば必ずカビの有無を顕微鏡で検査しなさいと習うものです。

 

見た目には水虫を強く疑うけれども顕微鏡検査ではどうしても菌が検出できないことも実際にはあります。その時は軽率に水虫薬を使用するべきではないのです。菌が存在する証拠がないのに安易に水虫薬を処方することは、かえって複雑な状況を作り、治療を妨げることにもなるのです。

2)塗り方や使い方が悪い
前項に述べたように、水虫の治療は白癬菌という水虫菌の存在が確認されていることが大前提です。では確かに水虫菌が存在している場合に、うまく治すためには薬の塗り方や使い方が大変重要なのです。軽症の水虫であったとしても、薬の塗り方が間違っていると治りません。まず基本は、「1日1回全部のゆびの間、両足の裏全体、さらに足の内側と外側に塗る。それを毎日3ケ月続ける」という塗り方が正しいのです。よくある間違いは、ゆびの股だけに塗るなど、症状の日立つ患部だけに塗る大が多いのです。もし足のどこかに水虫菌があれば、見た目ではほとんど症状がない部分にも必ず水虫菌がまわっていると考えられるので、足のゆびも足の裏もすべて塗るのです。しかも片足にしか症状がない場合でも両足に使うべきなのです。3か月は長いと感じるかもしれません。また、「最低1か月できれば3か月塗る」と説明されることもありますが、良くなったように見えても本当は3か月しっかり毎日継続して塗るのが正しいのです。症状の目立ったところに2週間くらい使って少し改善するとすぐに治療を中断してしまうことが水虫の治りきらない大きな原因です。数週間程度塗っただけでは水虫菌は死滅しないのです。最近病院で処方される水虫薬は1日1回のタイプが主流です。30年前は1日2〜3回は塗るように指示する薬が多かったのですが、1日1回の薬だと、風呂上がりや就寝前に毎日の習慣として塗り薬を使っていただくのが良いのです。 塗る量もコツがあります。最近よく説明に使われる方法では、人差し指の第一関節から指先に向けて歯ブラシに歯磨きをつけるようにして水虫薬を出すと、それが片足1回分の使用量(0.5g)だと説明します。両足に毎日使うと1か月で30gくらい使うことになります。病院で処方される水虫薬はほとんどが1本10gですから、処方薬であれば1か月に3本使うのが正しいのです。

 

ただ薬を塗ればよいのではない

1)患部は水虫だけが原因なのか?

ここまでは初歩的な段階でよくある間違いをニつあげました。次に、水虫は明らかに存在するのに治らない、あるいはかえって悪化する、などということが起こる理由を解説します。新人皮膚科医が顕微鏡検査で水虫菌の判断ができるようになると、水虫菌が少しでも検出されるとすぐに水虫の塗り薬を処方してしまうということがよくあります。菌がいるのだから水虫薬を処方しておけば治るだろうと思ったところ、患者さんが次回の診察で「水虫が悪化した」と言ってくることが時々あるのです。このような場合は、皮膚が弱っているところを水虫薬が刺激してかぶれを起こしていることが多いのです。皮膚の弱った所に生じたかぷれは、細菌感染を併発することが多く、ジュクジュクして化膿が進むと痒みよりも痛みが強くなることも多いのです。この場合は水虫の治療は後回しにして、かぶれや細菌感染を治してから水虫の治療をしなければなりません。まずは抗生物質の内服や、本来は水虫で使うべきではないステロイドという成分の入った外用薬を一時的に使うこともあるのです。

 

2)薬剤の選択
前述したように数十年の間に水虫の薬は大変進化してきました。以前は1日2〜3回塗る薬が当たり前でしたが、効力の強い薬が増え、現在の塗り薬は1日1回の塗り薬が主流です。いまだに30年前に主流だった古い薬を処方する病院もありますが、できれば最近の効力の良い薬を使うべきです。専門的には薬剤の効力を計る数字があり、開発段階で一定の効力が確認できている薬を使うべきです。また、水虫菌やそれに類する菌はいくつか種類があり、塗り薬によっては、ある菌種には良く効くがある菌種には効果が弱いなどということがわかっているのです。さらに生身の人間ではこの数字だけが重要ではなく、患者さんの皮膚の状態によって軟膏タイプ、クリームタイプ、液状タイプなどを使い分け、実際にその患者さんの皮膚との相性なども確認しながら治療することが必要です。病院に行っても同じ薬がでるだけと感じるかもしれませんが、少なくとも専門医は、いろいろなことを頭で考えながら薬を処方しているのです。

市販水虫薬の問題点

1)患者さんをだます成分

一般の人が知らない重要なことは、市販の水虫薬と病院で処方される水虫薬の違いです。最近は市販薬の中にも病院で処方される薬と同じ成分を使ったものが売られています。ところが、市販の水虫薬は主成分以外にいろいろな成分が含まれているものが多く、実はこれらの成分が大変問題なのです。
良く売れているニつの市販薬の成分を以下に列記します。

市販薬A:ミコナゾール硝酸塩(抗真菌成分)、クロタミトン(痒み止め)、リドカイン(局所麻酔薬)、グリチルリチン酸(腫れ止め)尿素(皮膚の角質を柔らかくする成分)

市販薬B:塩酸ブテナフィン(抗真菌成分)、塩酸ジブカイン(局所麻酔薬)、マレイン酸クロルフェニラミン(痒み止め)、グリチルレチン酸(腫れ止め)、メントール(清涼剤)

上記の成分をみると、水虫菌を抑える抗真菌成分以外に、痒み止めや局所麻酔薬か入っているのです。これらの成分によってそれまでの痒みが減少するので、患者さんは「この薬ですぐに痒みがなくなった!」「すぐに効く!」と思ってしまうのです。しかし実際は菌を殺しているのではないので、少し塗ったぐらいでは水虫は少しも治ってはいないのです。患者さんは早く効果が現れる良い薬だと思ってしまうので、まじめで辛抱強いタイプの患者さんであればせっせと塗って、なくなったらまた同じものを買うことになるでしょう。一方ズボラなタイプの患者さんは、すぐに良くなったと思って薬を使うのをやめて机の引き出しに入れてしまうかもしれません。全然治ってないのでそのうち症状が強くなって、はて、あの良く効く薬はどこにしまったかな?となるけれど、ズボラなのでどこにしまったかを忘れ、同じ薬をもう一度買うために薬局へ向かうのです。同様に清涼剤を含む塗り薬は、スーツとさわやかな感触でいかにも薬が効いているかのような錯覚を起こさせるのです。スーッとしたからといって、水虫菌はびくともしていないのです。このような成分が入っていることで、水虫に良く効くと錯覚を起こさせて、患者さんは良い薬だと思い込んで同じ薬を次にも買うようになり、結果的に製薬会社の巧みな販売戦略に取り込まれてしまうのです

2)市販水虫薬によるかぶれ(接触皮膚炎)はとても多い
上記のように本来の菌を殺す成分以外にいろいろな成分が含まれていると、それだけ皮膚に刺激になる可能性も増します。そもそも水虫のある皮膚は弱っている場合か多いので、なんらかの塗り薬が刺激の原因になりやすいのです。病院から処方する単一な成分の水虫薬ですらかぶれを起こすことがあるのに、局所麻酔薬やクロタミトンなどの痒み止めが含まれていると、さらにかぶれを起こす確率が高くなります。皮膚科のクリニックに来る患者さんで「市販の薬を塗っているのに水虫が治らない」と言う人はかなり高い確率で、市販薬によるかぶれを起こしているのです。このような場合にどうやって治療するかが皮膚科医の腕の見せ所なのです。熟練した皮膚科医は各々自分が体得した治療法があるもので、症状がこじれていればいるほど皮膚科医の職人魂が刺激されるものです。

3)市販薬は値段が非常に高い!しかも古い薬もある!
市販薬は病院での処方薬の4〜5倍の値段であることをご存知でしょうか?最近は病院で処方する薬の成分と同じ成分であることを宣伝文句にしている薬もありますが、これらの薬の価洛設定は実に高いのです。一方、薬の開発は日進月歩であるにもかかわらず、昔からよく宣伝されていて名前が有名な市販薬の中には、時代遅れの古い薬もあったりするのです。

日常の心がけ

1)「とりあえず塗る」は聞違いの元!
水虫かな?と思ったら、まず手っ取り早くドラッグストアで薬を買って塗っておくというのは勧めません。水虫かどうかはっきりしないうちに水虫薬を使い始めると、長引いてきたときに本当に水虫だったのかどうかがわかりにくくなります。その状態で病院を受診して顕微鏡検査を行っても、菌の有無が判断できなくなることがあるのです。証拠もないのに水虫の塗り薬を使うと、かぶれによる症状が重なってさらに症状が悪化することもあります。
前述のように市販の水虫薬は問題が山ほどあり、かぶれを誘発する可能性が高いのです。どうしても市販薬を使いたい方はこれらのことを理解し、うまくいかなければ延々と塗り薬を使わず、早々に専門医を受診するべきだと考えてください。間違った治療は単に水虫が治らないだけではなく、余計な病気を引き起こすのです。はじめは単なる水虫がこじれただけでも、細菌感染が併発して蜂窩織炎(ほうかしきえん)という病気に発展することもあり、重症であれば入院して抗生物質の点滴治療が必要になることもあるのです。

2)「徹底的に洗う」は間違いです。
足を清潔にすることは良いことです。水虫を予防したい人に最もよい洗い方は、1日1回お風呂に入った時に、普通の石けんを使ってやさしく手でなでるように洗うことです。清潔にするのがよいと思ってナイロンの手ぬぐいなどでゆびの股をゴシゴシする人がいますが、徹底的に洗うのは実は逆効果なのです。実際にゴシゴシ洗った人とやさしく洗った人を比較するとゴシゴシ洗ってしまった人に水虫ができやすいということが証明されているのです。
これはゴシゴシ洗うことで皮膚の表面の角層という部分に小さな傷ができるので、その傷を足がかりにして水虫菌が皮膚にひっかかりやすくなるのです。
ひっかかった菌は約1日かけてゆっくり角層に侵入を始めるのですが、ひっかかっただけの状態(はじめの1日)は手でやさしく撫でながら水で流すだけでとれてしまうのです。

3)民間療法は無意味です!
私は患者さんから、「どこの温泉に行けば水虫に最も効くでしょうか?」と聞かれたことがあります。温泉、海水、紫外線、お酢、アロエ、馬の油、漢方薬など、一般に水虫に効くと言われているもので本当に効果があるものは実はないのです。中には、ビタミンCを塗ると水虫に効くとビタミンの専門書に書いてあったと言う人もいましたが、実際は全く効果がありません。「温泉に行ったら治った!」という人がいたら、その人は水虫ではなかったという証拠になります。

4)家族に感染する?
もしあなたか水虫だと病院で言われたら、家族に感染させてしまわないか心配になるかもしれません。まず、水虫と診断された人が正しい治療を始めると、その人の足から水虫菌を周囲にまきちらすことが少なくなります。お風呂のお湯で水虫菌が感染するのではなく、マットなどのじめじめした所にある菌が、その上を歩いた健常者の皮膚につくのが一般的な感染経路です。家族に水虫を感染させないようにするには、足ふきマットやスリッパは別々に用意していただくのが良いのです。

番外編1 ペットから伝染する水虫

犬や猫を家の中で飼っている家庭で、しばしばこれらの動物から人間に感染する水虫があります。動物の毛には水虫菌の仲間の菌がついている場合があり、感染部位は足というよりも顔、腕、胸などが多く、犬や猫を抱いたり一緒に寝たりしていると人間に感染するのです。この場合の菌は足の水虫の菌とは異なる菌種であることが多いのですが、痒みが強いことが多いので、湿疹と間違えてステロイドという成分の塗り薬を使っていると急激に悪化します。病院で誤った判断でステロイド外用薬をもらい、家族が何人もひどい症状になってから受診するケースもあるのです。病院で顕微鏡検査さえしていれば簡単に判断できるものなのです。飼っている犬や猫の体に、部分的に毛が抜けているところがあるとそこに菌がいる可能性があるので、人間の治療とともにペットも獣医さんから薬をもらってください。

 

番外編2 柔道やレスリングで伝染する水虫
元々日本にはなかった菌種による水虫ですが、2()00年頃から日本でも患者さんが発生しています。柔道やレスリングなどの恪闘技で体が接触し、選手の顔、頭、首などに感染します。初めは海外の選手と練習や試合をするような大学の強豪チームの選手などから感染が広がりましたが、いまでは普通の中学や高校の柔退部の部員にもみられます。学校の柔道部などでは、指導者が十分に知識をもっていれば感染が疑われる部員に早めに病院を受診するように勧めてくれます。アトピー性皮膚炎もあるような生徒では、アトピーの湿疹を治す薬が水虫菌を増やしてしまうので治療が困難なこともあります。
また、顔や首だけに感染している軽症例は外用薬で治療できますが、頭部にしっかりと感染していると内服薬が必要になります。集団感染を防ぐためには早期発見と早期治療が大変重要で、柔道やレスリングの練習が終わったあとにしっかりとシャワーを浴びる習慣があれば予防効果があります。

 

爪水虫はどうするか?

足の普通の水虫を長年治療しないでいると、爪の色が白っぽく濁り、爪自体が分厚くなることもあります。水虫の知識がある人ならば、足の爪に水虫菌が入り込む爪水虫と言われる状態があることをご存知かもしれません。日本人の10人に1人は爪水虫があることがわかっています。爪水虫は高齢者であるほど患者さんが多く、逆に言うと10代や20代の若い人は少ないのです。以前はテレビコマーシャルで爪の水虫は飲み薬で治しましょうという宣伝が放映されていました。爪が水虫になると、徐々に爪が白く濁り始め、分厚くなり、もろくなった所から水虫菌を含んだ爪の粉を家中にばらまくことになります。そうならないように治療が必要ですが、塗り薬だけで爪の水虫が治るかというとなかなか難しいのです。なかには爪の表面だけに菌がいるタイプの爪水虫があり、これにはしっかりと塗り薬をつかうことで治癒することが可能です。しかし、通常の爪水虫は塗り薬では完治は困難であるとされ、内服薬を用いた治療が効果的です。内服薬は現在の日本では2種類の薬が保険診療で認められています。これらの治療は短期間でも3か月、長ければ6ケ月の内服が必要とされており、比較的長期に内服します。他の病気で内服薬が多い人や肝機能の悪い人には使用できないこともあり、あらゆる人に使える治療ではないのです。何らかの事情で内服薬が使用できない患者さんには、液状タイプの塗り薬を使ってもらうことが多いのです。爪水虫に塗り薬を使う場合は、半年や1年使っても見た目の効果がない場合もあります。しかし何もしないでいるとさらに爪が濁って分厚くなっていくので、塗り薬は少なくとも症状の進行を抑えるのには効果があるのです。塗り薬をしっかり使用していると、家の中に菌をまき散らすということが予防できるので、寝る前には必ず塗るという習慣にして根気よく使ってください。 爪の水虫なのかどうか判断するためには、是非専門医の診察を受けてください。見た目に爪が白くなっていても爪水虫とは限りません。スポーツや仕事で足のゆびに強い力が常にかかっている人や、足のゆびの血液の循環が悪い人では爪の変形や変色が起こりやすいのです。爪が白くにごり、分厚くなっていかにも爪水虫のように見えても菌は全くおらず、爪水虫ではなく別の皮膚病であることだってあるのです。「足の小ゆびの爪が爪水虫かもしれない!」と言って受診する人(圧倒的に女性が多い)が時々あります。そんな患者さんの足を診ると、他のゆびの爪も皮膚も全く正常で小ゆびの爪だけが少し固くなって白っぽく濁っているように見えることがあります。女性は常に体のいろいろな所に気を配っているのでささいな変化も見逃さないのです。このような場合に顕微鏡検査では水虫菌が見つからないことが多く、靴の中で足の小ゆびが圧迫されてこすれて爪が変形しているだけのこともよくあるのです。

 

 

水虫クイズ

1)オープニングクイズ
・日本人の何人に1人が足の水虫?
・日本人の何人に1人が爪水虫?

・統計学的に水虫の人が多い習慣は次のどれか?①喫煙、②ゴルフ、③飲酒
*解説:2000年に全国の皮膚科医2000人による統計調査がなされ、日本人の5人に1人が足白癬(水虫)であり、10人に1人に爪白癬(爪水虫)があることが確認されました。また、患者さんを調査すると、ゴルフ、高コレステロール血症、男性、高齢者、家族に水虫患者がいることなどの条件で水虫の患者さんが多くなることがわかっています。ゴルフは意外かもしれませんが、ゴルフ場には必ず浴室があり、プレーをした後にシャワーを浴びたりするので浴室のマットを介して菌が感染する機会が増すと考えられます。

2)肩ならし初級編

・水虫は遺伝?
・子供は水虫にならない?
・痒くないから水虫ではない?
・水虫は片足しかならない?
・足を酢につけると水虫が治る?
・海水浴や温泉は水虫に効く?

*解説:このあたりの問題は簡単ですね。水虫は遺伝病ではありませんが、幼児でも水虫になってしまうことがあります。家族に水虫の人がいる場合は要注意です。水虫は痒いものもありますがほとんど痒くないものも多いのです。水虫は片足しかならないと思っている人がありますが、そんなことはありません。酢、海水、温泉などはほとんど水虫菌に影響を与えません。これらの作用で菌が消えることは絶対ありません。これらで水虫が治ったという人があれば、それは元々水虫ではなかったのです。

3)あなたも名医?中級編

・女性に水虫は増えている?
*解説:その通り。働く女性が多くなり、1日中靴やブーツなどをはく女性が以前より増えていることが理由だと考えられています。実際に水虫を持っている人の数は女性よりも男性が多いのですが、病院を受診する人の数は男女で大きな差はないのです。つまり、男性は水虫があっても病院を受診しない人が大勢いて、女性は早めに受診する人が多いのです。

・足を日光に当てると水虫が治りやすい?
*解説:水虫の足に日光や紫外線をあてても菌は死にません。つまり、裸足になって足を日光浴させても水虫はびくともしません。

・水虫患者の足をさわると菌が感染する?
*解説:水虫菌が皮膚に定着するためには湿度100%で24時間以上皮膚に密着する必要があるので、1日1回でも手を洗う機会があればいくら水虫菌に素手でふれても感染(定着)しません。

・軽石でかかとをこすると感染しにくい?
*解説:かかとの固い部分に軽石をかけると、一見なめらかになるように感じますが、実は細かい傷をたくさん作ることになり、皮膚の表面の角層と言われる部分の傷から菌が侵入しやすくなります。

・水虫の人の靴下は家族の洗濯物と区別して洗う?
*解説:水虫菌は衣類の線維に感染しているのではなく、単にひっかかっているだけですので、洗うと落ちます。すなわち、洗濯物を区別する必要はありません。

・お風呂のマットで感染する?
*解説:水虫菌は、お風呂場のマットやスリッパなどを介して他人の足に感染することが多いのです。水虫菌を足で踏むと一部が足の皮膚にくっつきます。この時点では感染しているわけではありませんが、約1日かけてゆっくりと皮膚の表面の角層という部分に入り込んできて、これで感染が成立します。水虫のある人と、水虫のない人はお風呂のマットは別にするのが良いのです。

・水虫菌は床に落ちた状態で乾燥しているとどのくらい生きている?
*解説:水虫菌は乾燥状態でも3週間くらいは生きていることが確認されています。ちなみに、長靴の中では半年くらい生きているそうです。

4)あなたも水虫博士!上級編

・水虫は一度なおれば免疫力がつくので新しい菌がつくことはない?
*解説:そんなことはありません。せっかく一度治っても再度感染することはいくらでもあります。

・水虫菌が目にはいると目や喉の中も水虫になる?
*解説:水虫菌(白癬菌)は皮膚の表面の角層という部分に寄生するもので、口の中や食道の粘膜には角層がないので口の中に水虫が定着することはありません。同じカビの仲間の菌でカンジダ菌という菌は目の中で増えることがありますが、この菌は水虫菌(白癬菌)とは異なり、元々人間には少し付いている常在菌の一種なのです。

・足の水虫が悪化してきたら手のひらや指にもプツプツと痒いものがでてきた。これも水虫?
*解説:足の水虫(白癬)が悪化した時に手にも痒い症状がでることがあります。これは白絣疹といって、一種のアレルギー的な反応で手に痒い湿疹病変が現れるものです。足の水虫の影響が手に現れるという現象ですが、この場合は手には水虫菌は存在しないので、手に水虫薬を塗っても効果はありません。このような症状がある人は皮膚科専門医を受診してください。

 

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